満足できる転職をするためには、ブラック企業に引っかかることなくしっかりとした労務管理をしているところを見つける必要があります。とはいえ、実際に入ってみないと分からないというケースもありますので、なかなか安心できる会社かどうかの判断を付けづらいというのが現状です。そこで、職種別に残業時間の多さをチェックして、特に注意すべき業界について知るようにしましょう。

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はっきりとデータに出ていない面もありますので、企業ごとの差が多いという面はあるものの、長時間労働が多くなりがちなのは、医療系のサービスとサービス産業となっています。もちろん、これには予想していない残業が突然課せられるというよりは、固定残業のようにあらかじめ組み込まれているものも含まれますので、長時間労働が多い傾向にあるからと言って、一概にはブラック企業と決められないという面もあります。そのため、単に残業の時間が長いというだけでなく、残業手当の支給状況や残業が長引いた次の日の出勤規定はどうなっているのかなどを考える必要があります。職種によってはどうしても残業が多くなるものもありますが、残業が長引いた場合は、次の日の出勤まで最低12時間を空けなければならないなどの規定をしっかりと守っていれば、体力的に楽に感じられるケースもありますよ。

また、製造業でも企業によっては残業時間が長くなってしまうところもあります。特に中小企業でその傾向が出ていて、人手不足のせいでシフトをしっかりと組めないという状態に陥っているところもあります。業界全体としてはそれほどブラックな状況ではありませんが、企業による差が大きいこともありますので、転職先を探す際には実際の残業の様子などをチェックするようにしましょう。残業が多い業界ではなくても、企業の雇用に関する姿勢が良くないと、大きなトラブルに発展することもありますので注意が必要ですね。

営業職については、はっきりとした残業時間がカウントされていない傾向が強く、終業時間も接待などで拘束されることがよく見られます。そのため、営業職で仕事を探しているのであれば、残業代の支給はどうなっているのか、時間外勤務についての総合的な規定はどのようになっているのかを確認するようにしましょう。あまり労務管理がしっかりしていないところだと、勤務外時間での営業活動が多くなってしまい、拘束時間は長いもののそれに見合った給料が出ないということもありますよ。

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