意を決して職場を退職して転職に踏み切ったけれども、うまく次の仕事先が見つからずに無職状態に陥ってしまうこともよくあります。わたしもじつはそうでした。結果的には甘い見通しだったのですが、「すぐに見つかるよ」と在職中に十分な職探しを行っておく前に退職してしまったのですが、その後失業状態になって一日を職探しに費やせる状況になってもなかなか見つからず…正直かなり焦りました。
無職が長くなるとどんどん焦りが募っていくだけでなく、自信もなくなっていくんですよね。何度も応募しては落ちるを繰り返すと職探しもだんだん投げやりになっていきます。「どうせ今回もダメだろうな」など思ってしまうものですし、積極性も次第に失われていきます。厄介なのは引きこもりがちな生活に陥ってしまいやすい点です。何しろ無職で職探し以外になることがないわけですから。この悪い意味でのマンネリ状態をいかに避けることができるかが失業中の転職活動を成功させるうえでの鍵になるといってもよいでしょう。
おすすめとしては副業をはじめることと、できるだけ積極的に外に出る機会を作ることです。副業を持っていれば収入の手段もできますし、毎日の生活に張りが出てきます。また積極的に外に出ることで社会とつながっている意識を保つことができます。
そして外に出る機会は、アルバイトよりもセミナーや交流会のほうがお勧めです。自分がやりたい、働きたいと思える世界で活躍している人たちと接する機会を作ることで人脈作りはもちろん、思わぬビジネスチャンスを掴む機会を得ることもできます。かつての同僚や上司と以外な形で再開することもありますし、交流会で知り合った人とその後も連絡を取り合うことでツテをたどって再就職先を見つけることができるかもしれません。さらには「独立開業するから一緒にやらないか」なんて誘いを受けることだってあります。
わたしが最終的に再就職先を見つけるきっかけになったのもセミナーへの参加でした。そこで知り合った人が企業を検討しており、いろいろと話をした結果私のスキルとキャリアを評価してくれて誘ってくれたのです。小さな会社ですが、業種そのものが急成長をしているのでかなり将来性があると見込んでいます。
ですから積極的にビジネスで活躍している人と会う機会を作ること、そして人脈を築くための行動を怠らないこと。そのためにも無職でも名刺は絶対に必要です。どうしても肩書きがないと名刺を渡すのをためらってしまうものですが、名前を覚えてもらわないことには何も始まりませんから、気にせず積極的に声をかけ、配り歩く習慣を作りましょう。