転職は単に「働く場所を変える」ためのものではありません。収入アップ、就業環境の改善といった目的ももちろんありますが、将来を見越したうえでの職探しが求められます。5年後、10年後に自分がどんな環境で働いているのかも視野に入れておくというわけです。

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わたしは以前ブラック企業に勤務しており、毎日残業が当たり前、長時間勤務が常態化した職場で働かされていました。そのため辞めるときには「もうとにかくここから逃げ出したい」の一心でしたし、辞めた後に転職活動をはじめたときも「前のブラックな職場に比べればどこもマシ」くらいの気持ちでした。

しかし転職活動を進めていくうえで次第に「それではダメだ」と思い始めたんです。ネットで求人をチェックしてよさそうなところが見つかったら応募する、その後面接対策や履歴書の作成に励む…そんな生活を繰り返していくうちに「こんなんでいいのか?」と疑問を覚え始めました。もっと将来を考えて職探しをしよう、「もっといい職場」だけでなく「もっといい自分になれる職場」で働こう、との意識が高まってきたんです。

そこで交流会やセミナーに積極的に参加するようにしました。前に働いた職場と同じ業種の人が集まる場だけでなく、異業種の集まりにも積極的に顔を出すようにしたのです。どうも視野が狭くなってしまっていたような気がしたのでいろいろな世界を覗いてみようと思ったんですね。こうした機会の何が素晴らしいかって、やる気のあるビジネスマンと接する機会があることです。わたしと同じように失業中の人もたくさんいましたが、みんな自分をもっと高めよう、ビジネスマンとして成功しようという意欲に燃えている人たちばかりでしたし、独立して成功したいという目標の元でセミナーで勉強しにきている人もいました。そんな人たちが集まる場の雰囲気に居合わせるたけでモチベーションが向上して「オレもやるぞ!」となったくらいです。

そしてもっと素晴らしいのが人脈を作る機会をもてたことです。それこそ働いていたころには絶対に縁がなかったであろう人と連絡を取り合うような関係を築けましたし、価値観が違う人と意見と情報交換ができるような人脈も作り上げることができました。そのためにも無職だろうと名刺は必須です。

在職中の転職活動にはどうしても限界があるので選択肢が狭くなってしまいがちです。かといって無職中の転職活動はどうしても焦りがでてくるので妥協してしまいがち。セミナーや交流会への参加は自分を磨きながら広い視野で職探しができるよい機会となるでしょう。あちこち参加するためにはちょっとお金がかかるので副業をしながら参加していくのがおすすめです。

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