独立開業する業種として多いのが飲食店です。人々のニーズに合ったもので人気店になれば、収入面で期待できますし、なによりカフェなどの飲食店をオープンすることが長年の夢だったという人は多くいます。独立開業して成功させるためにも、事前の準備をしっかりとすることが肝心です。メニュー作成や人材確保など、いろいろやるべきことがありますが、中でも開業資金をどのように準備するかというのが大きな問題になると思います。

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開業するために必要な資金としてはいくつかの種類がありますので、それぞれの種類別に必要資金を計算すると良いでしょう。地域や飲食店の形態、どの程度の質のものを提供するかなどによってかなり差が出てきますので、自分がやりたいことを考えながら計算していくことが重要です。まず、お店を始めるにあたっては、物件を取得する必要があります。自分が持っている土地にお店を開くというケースでなければ、ほとんどの場合はテナントを借りてオープンすることになります。そのためには、不動産の賃料がかかります。借りる時には家賃は当然のこと敷金や礼金がかかります。それに、テナントの場合は保証金という意味を含めて、三カ月程度の前家賃を払うことが多くなっているのです。

こうした不動産に関係するコストに加えて、店舗を作るための費用がかかります。厨房設備の購入や食器などの購入費用、店舗改装費用がかかります。開業するための資金としては一番大きくなるコストと言えるでしょう。ここにどのくらいの費用をかけられるか、どのくらい節約するかによって全体の資金計画が大きく左右されることになります。この不動産取得費用と店舗設営のための資金としては、少なくても500万円、多いと1,000万円近くの費用がかかります。テナント代は地域によって大きく差が出ますが、動かせない費用ですので、どのように資金計画を立てるかは、店舗にかける投資をどのくらいにするかということになります。

店舗自体の資金の他には、材料費や営業宣伝費、人件費などがあります。どのくらいの規模で店をスタートさせたいかによってかなり変わってきますが、100万円以上の費用がかかることがほとんどです。特に最初の数か月は利益を還元することが難しくなりますので、ある程度余裕を持って材料費や人件費を計算しておいた方が良いでしょう。

このように、お店を開業するにはかなりの資金が必要となります。自己資金が足りないという人は、公共の助成金を利用することもできます。それぞれの自治体で起業したいという人向けの助成金制度を設けていますので、役所で相談してみると良いですよ。

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