「ブラック企業」という言葉がすっかり定着しました。「あの会社はブラックだ」なんて言い回し、よく使いますよね。わたしも転職活動を行ったときにはよくよく注意して求人情報や会社の評価をチェックしたものでした。

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こうした問題アリな会社の中でもとくに悪質といわれるのが、若者を使い捨てるところです。採用の際にはいい話ばかりを並べ立てたにもかかわらず、いざ入職してみると人材を育成する環境はまったく整っておらずいきなり現場に立たされてミスをすると罵声を浴びせられる、さらには明らかに無理な仕事の量やノルマを押し付けられて残業続き、月に100時間を越える残業時間や、1週間ほとんど家に帰れないといった就業環境にさらされてしまうケースも少なくありません。そのうえ残業のほとんどはサービス残業です。

若者の平均年収は200万円ともいわれ、その信じがたい低い数字が話題になっていますが、こうした若者を使い捨てにする企業に就職してしまった結果、さんざん仕事をさせられても給料はいっこうにあがらず、むしろミスを指摘されるなどして無能扱いされてしまう。そんな環境に耐えられずに離職してしまうとその後次々と転職を繰り返すような環境になってしまい、キャリアやスキルを身につける余裕がないまま年齢だけが重ねられて年収が低い状態を改善できないのです。一度この悪循環に陥ってしまうとなかなか脱出するのが難しいとも言われています。

こうした若い者を使い捨てるブラック企業が多い業種・職種があります。「このジャンルの企業は要注意」などと一概に言うことはできませんが、危ない企業が多い職種・業種は確かに存在します。世間でも話題になることが多いのが飲食店です。ワンオペでの勤務や異常なサービス残業の量が問題にもなりましたが、需要の増加とサービスの向上に人手が追いついておらず、若者を雇っては無理な就業環境で使いつぶす企業が増えているといいます。

それからIT関連。大手企業でも平均の勤続年数が3年程度といわれるこの分野でも、厳しい就業環境に晒される若者が多いようです。ノルマが厳しい、成果主義のおかげでなかなか収入がアップしないといった、この業種ならではの環境も手伝っているようです。

転職先を探す場合には3年後の離職率をチェックするのがよいといいます。わたしもそれを基準に選びました。3年以内に30パーセント以上が離職している企業は要注意。給料だけに惑わされず、長く働き続けて昇給・昇進が期待できる職場を選ぶようにしたいものです。

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