ブラック企業が従業員を搾取している、使い捨てている問題がよく話題になりますが、誰でも最初は危ない会社だと思って就職したわけではありませんよね。「どうしてこんな会社で働いているのか」「どうしてそんな環境で働かされていて辞めないの?」といった声も聞かれますが、一度就いた仕事は、たとえ厳しい環境であろうとなかなか辞めるのが難しいものです。わたしも長時間労働が当たり前のかなり問題のある会社に以前勤めていたのですが、「もうこんな職場はいやだ!」と思いはじめてから実際に退職に踏み切るまでは何年もの時間が必要でした。直接のきっかけは家庭生活、子供との関係が築けなくなると危機感を覚えたからでした。これがなかったら、もしわたしが独り者だったら今でもその会社で働いていたかもしれません。
何が言いたいのかといいますかと、就職・転職の段階でブラック企業を避けるべきだ、という点です。一度就職すると将来への不安、すぐにいい仕事先を見つけられるのか、生活を維持できるのか、ローンを支払うことができるのかといった不安ばかりが先走ってなかなか決断することができなくなってしまいます。
まず、「やばい」と思った会社はいくら待遇がよさそうでも避けることが第一なんです。
頻繁に求人を出しているところは注意
そんな「やばい会社」を早い段階で判断する見分け方もいくつかあります。まず求人情報の段階で頻繁に求人を出しているところは注意しましょう。就業環境が悪いので離職率が高く、慢性的な人手不足に陥っていることから常時求人を出している環境の会社が多いからです。それから一度にたくさんの人材を募集しているところも要注意です。過酷な就業環境に耐えかねた社員が一気に辞めてしまった可能性があります。この点に関しては事業拡大や新規事業開拓といった大量の補充を必要とするケースもうまく見極めることができます。
面接での見分け方
それから面接での見分け方。ブラック企業にはいくつかの特徴が見られます。まず面接にあまり力を注いでいないことがはっきりとわかるタイプ。人手不足なので採用することが前提、それに会社の都合に合わせて働かせる気が満々なので応募者の意図などはあまり気にしないケースが多いからです。それから求人に書かれていた内容と担当者の説明との間にギャップがあるケース。とくに勤務時間や勤務先に関することが多く、そのギャップ・矛盾点をまったく気にした様子もなく当たり前のように話す傾向が見られます。
最終的には感覚も重要
あとは感覚的な部分ですが社内の雰囲気があまりよくない。ギスギスした雰囲気をしている会社もあるものです。面接は直接職場に足を運ぶよい機会でもありますから、こうした面にも目を配っておきましょう。