私の知人で数年前に実際にあった話です
リストラ!突然の強制解雇で途方にくれる一家
この方は女性で43歳の時に会社をリストラされてしまいました。当時、会社は年々規模縮小をしている状態で毎年、何人かのリストラ者が出ていました。彼女も、その一人となってしまい通知を受けた際は、ひどくショックを受け泣いていました。
彼女の場合、2人の娘さんがおり母子家庭だったこともあり、自身の収入が絶たれることに非常に大きなダメージがありました。もともと家庭の事情から少しだけ特別な勤務条件で働けていたこともあり、なかなか同条件での転職は難しい状況だったのだと思います。
給付金制度をうまく利用しリストラをチャンスに変えた
しばらくして心配だったので連絡を取ったところ、彼女は生き生きとしておりとても楽しい生活を送れているとのことでした。
では、彼女に何が起きたのでしょうか?普通に良い転職先が見つかったという状況ではありませんでした。
解雇の場合は、100%会社都合での離職となりますので、失業給付金の条件は非常に有利になります。退職のよく月から6ヶ月給付されます。さらには彼女の場合、その6ヶ月後のちょうど良いタイミングで2年間の保育専門学校への職業訓練が決まったそうです。
このことで、勉強しながら給付日数を何と2年6ヶ月ももらうことができたというのです。
もともと、正社員では、多少無理な時間まで働かなければならず大学受験や高校受験を控えた娘さんもおり生活的には非常にハードで厳しい状況だった思います。
そんな中で、通常に転職やパートをして稼げ金額よりも多くの給付金(おおよそ16万円くらい)をもらいながら43歳で、学生生活を送り、卒業時には保育士の国家資格まで獲得していました。
全てのタイミングを上手に計算したことが好機に
そして、すごいのがその間に娘は大学に進学することもでき、思春期の娘さんとも仕事をしているときはすれ違いばかりで喧嘩が絶えず、なかなかしっかりと向き合って話したりできない状況だったのが、職業訓練に通うことで、学生と同じ目線でしっかりと向き合っていろいろな話ができたと言っていました。
そして、彼女の凄いところはそれだけではなく、この期間に素敵な相手を見つけ見事に再婚まで果たすこととなります。
今では職業訓練で取得した資格を活かし、保育所でパートとして働きながら無理なく楽しい生活を送っているそうです。
さらに余談ですが、この年に前に勤めていた会社は倒産したそうです。
結局リストラされていなくてもこの会社はなくなっていたので、3年前にリストラされたことが好機となったことはいうまでもありません。
これは極端な成功例かもしれませんし、給付金をもらうことにネガティブなイメージを持たれる方も多くいることも知っています。
ですが、毎日毎日大変な思いをして日銭を稼ぐことに必死になるよりも、いろいろな制度を賢く利用して生きることで、少しでも幸せになれるならその方がいいと思います。
退職とは非常にネガティブな言葉だと思います。ですが考え方次第、計画次第では前向きな人生に変えるチャンスにも変えることができるのだと思います。
一番大事なのは、みんなが幸せに生きることだと思います。
どん詰まりになってしまう前にいろいろなことが調べ、行動することで少しでも生活を豊かに楽しく送って行けたら良いと思います。
私はこの話を聞いてとても素晴らしいことだと思うと同時に、彼女の行動力に感動しました。とても素晴らしいエピドードだと思っています。