なぜ、ブラック企業は新卒が育たないのか?

社員に過剰な負担を強いるブラック企業の特徴はいくつもありますが、その中でも注意すべき傾向があります。

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それは、経験もほとんどないような若手社員や新卒で入ったばかりの新入社員に、たくさんの仕事や重い責任をゆだねるというものです。

若い人にもある程度の責任を与えて仕事をさせてみるというのは、経験を積ませて仕事を覚えさせるのに有効ですが、あくまでしっかりとした社内教育をしてきちんとした基礎を持った状態になっていることが前提です。

もし、ベースもないのにいきなりいろいろな仕事を任せてしまうようなことがあると、当然仕事の段取りが分かりませんから、上手く業務をこなすことができませんし、ミスも多くなります。

こうしたやり方をしている企業は、責任を担える社員がいないということを示していて、できる人がやめていってしまうので離職率が高い傾向にあるのです。

新卒に即戦力を求めるのもブラック企業の特徴

さらに、ブラック企業の可能性が高まる要因としては、若手や新卒の社員などに危険作業をさせるというものがあります。

高温の物質を扱う、高所作業をする、重量物を扱うなどの危険作業はしっかりとした訓練を積んで、確実かつ安全に作業を行えるようになってから行うべきものです。

しかし、ブラック企業ではこうした社員がいないため、経験の乏しい若手にもやらせようとするのです。

当然、作業の効率は悪くなりますし、事故の危険性もかなり高くなりますよね。

十分に教育をする人もいなければ、作業を安全に進めるための監督をする人もおらず、十分な能力を持っていないという事態が生じることになります。

こうした企業で働くことはとても危険で、単に精神的に疲れるというだけでなく、怪我をするなどのリスクを抱えることになります。

自分で自分を守ることも必要

自分を守るためにも、もしこうした事態が見て取れるようであれば、すぐに会社におかしいということを告げるべきです。

まともな会社であれば、少なくても危険が伴う作業については改善策をすぐに取るはずです。

しかし、若手社員の意見を聞こうとせず、かえってその業務を強制しようとしたり、圧力をかけてきたりする場合は、ブラック企業の可能性が大ですので要注意です。

職を失いたくないという思いから、そのような危険作業を続けることはせず、すぐに退職を検討するようにしましょう。

また、明らかに法令に違反している行為をしているのであれば、労働基準監督所に訴え出ることもできます。

どのような方法を採るにせよ、その業務から離れて安全性を重視するようにしましょう。

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