天井を知っておくことの重要性
転職先を選ぶ決め手となるポイントはいくつもありますが、その中でも重要視すべきなのが、しっかりとした収入を得られるところかどうかという点ですね。
転職をするからには、キャリアアップを目指しできるだけより良い条件で会社を移れるようにすることがカギとなります。
その点、単に職場を移った年にもらえる年収だけではなくて、将来にわたってどのくらいの収入を得られるようになるかということを考えるようにしましょう。
一時的に年収が良くても昇給がないようなところでは、トータルで考えると生涯年収が低くなってしまいますので、結果的に損をしてしまうことになります。
生涯年収を考えるようにしよう
こうした生涯年収の基準は、会社ごとの違いもありますが、職種による差も大きくなります。
ある程度社会人としての年数が経ってしまうと職種を変えることは難しくなりますので、仕事選びで失敗しない為にも将来性を考えることが重要です。
できれば最初の就職、特に20代の転職をする時には、自分に合っていて将来性のある職種を選ぶようにしましょう。20代と30代では伸びしろに大きな差が生まれます。
私は20代前半に今のままでは嫌だ!と頑張って頑張ってパソコンを覚えて他業種に転職を果たしましたが、全くもってその行き先が地獄の入り口だということに気づいていませんでした。
給与相場や業界の景気などを気にしていませんでした。ただやりたい仕事、楽しそうな仕事、興味のある仕事そんな安易な選択基準で10年間積み上げた経験を捨てることになりました。
どんなに頑張っても超えられい業界や業種水準がある。
簡単な話ですよ、例外はあるかもしれませんが、ナースが医者の給料を超えることができないようなイメージです。
職種ごとに生涯で得られる年収は大きく変わってきますので、仕事を選ぶ際にチェックしてみると良いでしょう。
目指せば何にでもなれるわけではありませんが、20代前半ならいくらいでも方向転換できます。しかし30代になると一定の業界、業種での経験がつきその業種での転職ならそれなりに給料を交渉できますが、いざその業界がどこに行っても頭打ちの衰退していく業態だったとしたらもうどうしようもなくなります。
仕事を決める際には、初任裕の額に釣られるのではなく、どのくらいの割合で昇給がなされるのか、雇用の安定性はあるのかという点に注目することが肝心ですね。
生涯でいくら稼げるのかを計算する
たとえば、公務員は仕事を始めたばかりの頃は民間企業に比べるとかなり給料が低めです。しかし、勤続年数を重ねていくと、ボーナスの額がかなり高くなりますし、毎年の昇給の割合も高いというメリットがあります。
さらに、退職金の額が大きいのでトータルで見ると民間企業よりもずっと得られる収入が大きくなるのです。
こうした傾向は医療系にも強く見られ、その人の能力だけでなく経験が重要視される職種で広く見られます。
このような給料システムがあれば、最初は給料が安いとしても長年仕事を続けるメリットを持つことができます。
また、自分自身の好みに合った続けられる業種を選択するということも重要ですね。
いくら将来的に収入が上がる業種だったとしても、そこまで続けられなければ意味がありません。
今まで受けてきた教育や資質、好みなどを自己吟味して自分に合った仕事なのかどうかを考えるようにしましょう。
自分にマッチしていて、長く続けられる仕事を選ぶことで、収入や仕事への気持ちなどの面で満足感や仕事への誇りを強く持てるようになるでしょう。