職場は働いてお金をもらうところである。
確かに、職場を仕事をする場所であり働くために通うので間違いではないですが、この仕事というのは人間関係から生まれる場合も多く、人間関係を上手にしていかなければいくら作業が早くても仕事を任せてもらえないのです。仕事があり、働く場所があるから仕事をすることができるのです。
ただ、この仕事とプライベートの関係というのはものすごく難しいと私は思っています。この関係がうまくいかないことで職場を転々するような人も多くいるのも事実ですので、付かず離れずのちょうど良い距離関係を保てる方法を身につけることが大事です。
相手の立場を理解して円満な人間関係を
人はどうしても自分中心に物事を考えがちですが、自分よりまず相手の立場を思うことで、人間関係のトラブルはずいぶん防げるものです。
たとえば、先輩に厳しく注意されたとき、それをうらみに思っては、先輩と対立してしまいます。しかし、先輩の指導すべき立場を思い、「教えていただいてありがたい」という感謝の気持ちで接したらどうでしょう。相手も悪い気はせず、おのずと関係はスムーズにいくに違いありません。
相手が上司でも同僚でも、このような接し方を心がけて、働きやすい環境を整えたいものです。
オフタイムのつきあいはお互いを知るいい機会
仕事とプライベートを分けて、退社後は会社の人とつきあわないというのもひとつの考え方です。
しかし、一緒に仕事をしている以上、毎回誘いを断るのは考えものです。3回に1回くらいは、快くつきあうよう心がけましょう。
仕事を離れたつきあいには、意外な素顔の発見があります。上司や先輩にそうしたものを見つけ、自分もまた本来の自分を見てもらうことで、仕事がやりやすくなることはあるものです。いい意味でつきあいを利用するのも、社会人の知恵をいえるかもしれません。
オフタイムの上手なつきあい方
■上司・先輩とのつきあい
- 司に誘われたら、無理のない範囲で応じる。仕事や会社につい学ぶチャンス。ただし、酒の席でも先輩・後輩のけじめはきちんと
- おごってもらったら、お礼を忘れずに。度重なるときは、帰省したときなど手みやげを買ってくる心づかいを
■同僚・後輩とのつきあい
- 同僚間はワリカンがルール。おごられたら、次回おごること
- 相手が会社の人の悪口を言っても聞き流してあげること
- 同僚の誘いを断るときは、つきあえない理由を話して、次回を約束する
- 後輩だからといって、相手の都合も考えずにつきあいを強要しない
よい人間関係を築くための接し方
■同僚・後輩に対して
- 同僚は最も気軽につきあえる間柄だが、よけいなことを口にして関係にひびが入ることも。親しくても礼儀を忘れないこと
- 同僚にライバル意識を持つのはいいが、妙なねたみや嫉妬は禁物。いい意味で影響し合って、高め合う関係に
- 同僚であっても金銭の貸し借りは避ける。飲食の勘定もワリカンに
- 後輩だからといって話し仕方や態度を変えない。仕事を頼むときは「お願いします」、してもらったら「ありがとう」の言葉を添えて接する
■先輩に対して
- 会社では、年齢よりキャリアが優先する。年下でも、先輩には敬語を使うなどけじめをつける
- 先輩が教えてくれることは、感謝の気持ちを持って素直に聞くのが礼儀
■上司に対して
- 上司は、部下の仕事や行動に対して全責任を負いながら仕事をする立場。部下として常に尊敬する気持ちを持ち、言葉や態度でそれを表現する
- 上司にも、完全主義型、放任主義型など、いろいろなタイプがいる。相性が悪いと仕事もやりづらいので、タイプに合わせて接し方を変えることも必要