酒席での配慮と注意点を知らないと大変なことに!
乾杯の音頭には笑顔で唱和する
- 乾杯は、世界各地に見られる習慣で、一堂に会した人々と同じお酒を酌み交わすことで喜びを分かち合うものです。初対面の人同士でも、乾杯をするとその場の雰囲気がなごみ、気持ちを合わせられるのは、乾杯ならではの効果です。
- 乾杯するときは、洋室なら立ち上がり、和室ならきちんと正座します。パーティーや宴会では、乾杯の音頭を取る人が必ずいるので、その人のかけ声に続いて「乾杯!」と唱和します。このとき、仏頂面ではせっかくの雰囲気がこわれます。明るい笑顔を心がけましょう。
乾杯のしかた
- 「どうぞグラスをお持ちください」と言われたら、グラスを胸元の高さに持つ
- あいさつに続いて「乾杯!」の声がかかったら、グラスを目の高さに上げながら「乾杯!」と唱和する
- グラスに口をつけて飲む
ビールのつぎ方とマナー
- ・ビールをつぐときは、ラベルを上にしてびんを右手でしっかり持ち、左手を軽く添える。男性なら片手でついでよいが、相手が目上の人の場合は必ず両手で
- ・ビールのつぎたしをきらう人もいるので、残り少ないグラスにつぐときは「おつぎしましょうか」と声をかけてから
お酒の無理強いはマナー違反
- お酒の席は楽しくありたいものですが、飲める人だけ楽しい思いをするのでは不公平です。飲めない人にとっても、おいしい料理と会話を堪能する楽しいひとときであるように、周囲が気を配ってあげましょう。
- 飲めない人に無理に飲ませようとするのは、マナーに反するだけでなく非常識な行為です。なかには、医者からアルコールを禁止されている人もいるかもしれないことを忘れてはいけません。
適量を守って悪酔いを避ける
- 飲むときの注意として、悪酔いを避けたいものです。自分の適量を知って、そろそろ限界だと思ったら、すすめられても断りましょう。前後不覚になるまで飲み続けるなどは、もってのほかです。
- おなかがすいているときにいきなりお酒を飲むと、アルコールが早く吸収されて酔いが早くなります。飲みなれていないと気持ちが悪くなることもあるので、お酒が弱い人は飲むよりまず食べることを考えましょう。
飲めないお酒とのつきあい方
- 乾杯のときは、マナーとしてグラスや杯に口をつけ、飲むまねだけで
- 乾杯後はソフトドリンクに切り替えてかまわないが、お酒に色が似ているウーロン茶にするなど座をしらけさせない配慮を
- お酒をすすめられたら「ありがとうございます。でも体質に合わないものですから」などと柔らかく辞退し、そのぶん会話で雰囲気を明るくしたり自分はお酒をすすめる側に回る
お酌する手は小指を立てない
- 女性の中にはお酌に抵抗感を持つ人もいますが、飲んでいる相手のグラスや杯がカラッポなのに気がついたら、間を置かずについてあげるのも気配りのうちです。いつもお世話になっている上司や先輩、取引先の人には、お礼の気持ちを込めてお酌しましょう。
- 女性の場合、つぐときは必ず両手ですが、くれぐれも小指を立てないように。感じのよいものではありません。
社内宴会に参加するとき
参加するなら明るく前向きに参加しましょう。
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- 会社の行事には、新年会や忘年会、歓送迎会などといった名目で、数々の宴会があります。アフター5のプライベートな時間まで会社に拘束されたくないという人にとっては、あるいはそれは迷惑なことかもしれません。
- しかし、社内宴会には社員の慰労とか親睦のためとか、必ず何らかの意味が込められています。参加するのも業務のうちと考えてとくに事情のない限り、不参加とするのは避けましょう。
- そして、参加するなら、会場や会費、参加者の顔ぶれに文句を言うことなく、明るく元気に参加したいものです。全員が楽しく過ごせるように気を配っている幹事の気持ちも、忘れてはいけません。
社内宴会の幹事になったら
- 宴会の目的(忘年会、新年会、歓送迎会など) 会場の広さ、参加者の人数、料理、予算などを考えて会場となるお店を選ぶ。店選びには、参加者の希望も反映させるが最終的には幹事が決定する
- 余興として何か企画がある場合、すべて自分でやろうとするのは無理。周りの人に手伝ってもらって、準備作業の分担を。ただし、準備の進行状況も含めて、幹事はつねに全体を把握していること
- お店を予約するときは、目的や予算、参加者数を伝え、料理内容、飲み物の種類などを打ち合わせる。その際、人数の変更は何日前までなら可能かも確認しておくこと
- 宴会当日は、早めに会場に着いて準備を確認。開宴中は、お酒や料理は足りているか、参加者全員が楽しんでいるか気を配る
無礼講であっても気をゆるめすぎない
- 接待などでの緊張した酒席と違い、気心の知れた者同士でにぎやかに飲んだり食べたりできるのが職場の宴会です。
- ただ、そこにはやはり守るべきマナーがあります。お酒の席だからといって上司と部下の立場が逆転していいわけはありませんし、酔っていれば何を言っても許されるというものでもありません。
- 社員旅行の宴会ではとくに、解放感と酔いから気がゆるんで、とんでもない失態を演じがちです。たとえ無礼講であっても、あとで後悔するようなことだけはしないように気をつけましょう。
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