言葉遣いのマナー違反は、品格を下げることに
言葉遣いは、職場での対応の基本的なマナーです。職場での正しい言葉遣いのマナーを身につけるように心掛けましょう。
<正しい言葉遣いの基本>
なるべく上品な言葉を使う
例えば、「聞く」という言葉でも、ぶっきらぼうに「聞きました」ではなく、「伺いました(自分がへりくだった表現)」「お聞きしました(相手を敬う表現)」などと言うようにします。
また、「便所」と直接的な表現をしないで、「お手洗い」「洗面所」などと、婉曲な言い回しをします。
方言などを使わない
方言などを使わないで、できるだけ標準語(共通語)を使うようにします。
はやり言葉や親しい専門用語また外国語、業界言葉は避ける
ビジネスマンの中には、やたらと専門用語や横文字を使いたがる人がいます。特に仕事ができる系、意識の高い系の人に分類される、人に多いように感じます。確かに専門用語や横文字を使うとカッコイイなと思われる場面もあると思います。
私も一時期憧れていましたが、それはただの自己満足にすぎません。
誰でも判りやすい言葉で話すことが一流のビジネスマンの品格だと思います。
表現をエレガントにする
例えば、単に「安物です」とは言わずに、「お買い得です」などの言葉に言い換えます。このほかに、「悪い人」を「良くない人」と言い換えたり、「やせた人」のことを「ほっそりした人」と表現するなどがあります。
こんな態度がトラブルのもとになる
- 早合点をしない
- 相手の話の内容や目的を、話の途中で自分勝手に解釈して早合点しては、会話は成り立ちません。相手の話の内容、目的を正しく判断しようとする姿が大切です。
- 先入観・偏見を避ける
- 相手の話を先入観や偏見をもって聞かないことです。
- イエス・ノーをはっきり
- 相手の話に対して、自分の意見を言ったり、立場を明確にするときは、その意見に「賛成」か「反対」か態度をはっきりさせます。あいまいな返答をすると、あとで困ることに。
- 安請け合いをしない
- 話の内容を確かめずに、軽い気持ちで請け合うことは避けましょう。
上手に話すには…
- 何を話すのか
- 相手に話をするときには、「誰に」「何を」伝えるのか、「目的」と「内容」を明確にして話すようにします。
- わかりやすく話す
- わかりやすく話すには、話すときに次の点に注意するようにします。
- 標準語(共通語)で話しているか
- 発音は正しいか
- 音量は適当か
- 語尾がはっきりしているか
- 敬語の使い方は適切か
- 話す速さや間の取り方は適切か
話す相手にふさわしい言葉を使って、親切に、丁寧に、話を展開していく工夫が必要です。相手の態度や様子を見ながら、自分の話していることを相手が理解しているかどうかを確認する習慣を身につけましょう。
上手に聞くには…
会話の流れをきちんと運ぶには、きちんと相手の話を聞かなくてはなりません。話を上手に聞くには、いわゆる「聞き上手」になることです。
・もらさず聞く
相手の話す内容を聞きもらさないようにすることが、一番大切です。
・相づちを打つ
相手が話しているときに、相手の言葉を受けて「そうですか」「まったく」」「ええ」などの言葉で相づちを打ちましょう。相手の話を理解していることを示すことになるので、相手も話しやすく、話も続きます。
・質問や説明を求める
相手の言葉が聞き取れないとき、内容がわからないとき、聞き足りないときなどには、話の合間に、質問や説明を求めます。あいまいに理解したまま、仕事を進めるといったことのないようにしましょう。