何年か同じ会社で働き続けていると、いや、入社してすぐに気づくパターンもあるかもしれません。どちらにせよ、「もしかしたらウチの会社はブラックなのかもしれない」と思うことがあります。ブラック企業は働き続けるほど心身の負担が大きくなり、その一方で得られるものはほとんどないので、できるだけ早い段階で抜け出したいものです。ズルズルと働き続けてしまうと辞めるに辞められない状況に追い込まれてしまう場合もあります。
そうやって、ズルズルと数年消耗した末に体や精神を壊した状態で会社を去ることになります。
「もしかしたらブラックかも」と思ったら
「もしかしたらブラックかも」と思ったら場合にはどこがブラックなのかを確認してみましょう。ブラック企業というと長時間労働を強いてくるイメージが強いですが、詳しく見ていくといくつかのタイプに分けることができます。
消耗使用型
まず、消耗使用型、使い捨て型といってもよいでしょう。その名前の通り従業員を使い捨てるように長時間労働やムチャなノルマを強いてくるタイプです。消耗品扱いなので無理な仕事で従業員が心身を害しようとお構いなし、大事なのは会社の売り上げを確保すること、そのため離職率が異常に高く大量退職・大量採用が多いのが特徴です。
秩序崩壊型
それから、トップダウンの会社はよくありませんが、組織として機能させるためにはある程度の秩序が会社には必要です。労働基準法などが全く無視され組織として機能せず、やりたい放題になっている会社を秩序崩壊型と呼んでいます。トップダウンの場合には管理職が社長の顔ばかりを窺って従業員の事情をまったく考慮せずに無理な仕事やノルマを押し付けてくることもありますし、極端なタテ割りの環境で、横の連絡がまったく機能していないので業務がしゅっちゅう停滞をきたしてしまうケースも少なくありません。現場の声を上司が拾い上げて会社全体で再検討するといった機会もないので、就業環境に問題があった場合でも解決されることは滅多にありません。能力度外視でコネで役職につくことが多い親族企業によく見られるタイプです。
選別排除型
日本に多いといわれるのがこの選別排除型で、上司が自分の好き嫌いや私情で部下を評価し、気に入った人間を引き立てる一方、気に食わない人間を徹底的に冷遇して排除する。そんな公私混同がおおっぴらに行われている職場も少なくありません。その結果使えない人間が能力に合わない出世をし、有能な人間が冷や飯を食わされる。そもそも私情で人を評価する上司は有能な部下に嫉妬する傾向が強いので有能な人間ほど活躍できず、どんどん退職してしまうため職場のレベルそのものが低下していきます。
業界衰退型
あとはどうにならないのがこの業界衰退型、時代の移り変わりで業界園もが衰退していくことで低賃金や人手不足に陥ってしまうケースです。こうなってしまうと余程の改革が起こらない限り、毎年、毎年、規模を縮小しながら延命に苦しむことになります。給料アップはおろかボーナスカット、残業カット、給料カットと負の連鎖が起こってきます。
こうしたタイプの違いも見据えた上でブラックかどうかを判定してみましょう。
そうした上で、解決策が見出だせない場合には、辞める計画を立てた方がいいのかもしれません。