「もうこんな会社で働いていられるか!」と思うことはあるものです。ただそれを実行に移すかどうかはまた別問題。誰でも転職となると不安が付きまとうものです。わたしもブラック企業からの転職経験者ですが、辞める際にはかなり決断と時間を必要としました。失業のリスクに対する不安がありますし、新しい職場でなじめるのかどうかという不安は誰にだってあるものです。

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それだけにこれ以上この職場で働くのは辛いと感じているけれども、辞めるか続けるか迷う場合には本気で給料交渉してみましょう。自分が現在担当している仕事、役割に相応しい収入を用意してくれるかどうか、本気で会社と向き合うことで決断を後押しする判断材料を得ることができるでしょう。

交渉して給料を上げてくれるならその会社は自分を必要としてくれているということになります。今は少しくらい厳しい就業環境でも、いずれは昇給・昇進を得てよりよい環境を手に入れるチャンスも出てきます。一方給料アップに一切応じる気がない、納得のいかない就業環境を当たり前だと思っていることが明らかになった場合には、心置きなく辞めることができるでしょう。厳しい環境で音を上げかけている段階で給料アップに応じてくれないくらいですから、その後どれだけ頑張ってもそれに見合う収入やキャリアアップは期待できないはずです。

何しろ退職前に行う給料交渉ですからいい意味で失うものはありません。ダメなら辞めるくらいの開き直った気持ちで臨めば思いのほかよい待遇を獲得できる可能性だってあります。

そんな給料交渉のポイントは相場の把握と自己アピールにあります。自分の立場や業務内容、勤務時間では平均してどれぐらいの収入を得られるのか、業界全体の数字をリサーチしてみましょう。詳しい平均年収に関するデータもネット上で入手できますから、できるだけ自分が置かれている環境に合ったデータを揃えましょう。それを自分の収入と比較させることで「もう少しもらってもいいはず」とアピールするわけです。

自己アピールでは自分がどれだけ「使える人材」か、これまでどれだけ成果をあげてきたかを具体的にアピールする作業が大事です。日本のビジネスマンはこれが苦手といわれています。できるだけ客観的な実績に関するデータをそろえることはもちろん、「給料を上げてくれればもっといい成果を出すことができる」というやる気もうまくアピールしてみましょう。やってみれば会社側もちゃんと耳を傾けてくれる、というケースも多いものです。

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