残業代は、取り返せるらしい
ブラック企業の大きな特徴の一つとして、長時間の残業を強いるものの、
それに見合った残業代を支払わずタダ働きをさせるというものがあります。
長時間労働を強いられていると、精神的にも体力的にもかなりの負担となりますので、
こうしたブラック企業はできるだけ早く退職するのがベストです。
そして、違法に搾取された分を取り返すということも大切です。
報酬をもらって当然の働きをしてきたわけですから、その分を払ってもらうように手続きを行えます。
まず、会社側に残業として働いた分の時間とその日時を示したうえで、正当な手当がいくらになるかを計算して請求することができます。
会社の組合やユニオンに相談してこの手続きをすることもできるでしょう。
必ず記録を残しておくことが重要
しっかりとしたデータを提示することで、客観的な証拠を示すことができますので、残業をした時間などを記録しておくことは重要です。
こうして会社側に請求したとしても、多くのブラック企業はいろいろな言い訳をして、タダ残業の分の支払いを拒んだり、支払ったとしてもごくわずかな分しか払ってくれなかったりすることが多いものです。
そのような時は裁判に訴えたり、公共機関に相談した上で再度請求をしたりすることができます。
この場合に重要なのは、はっきりとした証拠を持っていることです。
後で後悔しないためにも
いくら残業をしたと言ってもその証拠がなければ、訴えを認めてもらうことは難しくなるからです。そのため、証拠の取り方を知って客観的に判断できる資料を用意しましょう。
私の場合、記録を残すどころかタイムカードの打刻も「どうせ改ざんされるし」とネガティブに考えていたため、しっかりととした記録を残していませんでした。
同僚や知人の中には、そこをきっちり抑えていたため、200万円くらいの請求が通っていました。
実質、私はとても後悔しています。
働いていた時は、会社のためにみんなでやっている残業だからと思っていましたが、
事実、法律違反であり完全に無料でやっていい残業のレベルを超えていたと今ではそう、思っています。
ざっくり計算しただけでも、3年間でおおよそ3000時間以上タダ残業をしていました。
私も感覚が麻痺していると知人から言われるまで、正直あまり気にしていなかったのですが、営業職で成績を上げるために自ら残ってやっている人や管理職などで、多少の無理をしてでも成績を上げるなどのあくまでも法律違反である事を度外視して自分の利益のためにやっている人たちならまだしも、製造職の平社員の働く時間ではなかったと思います。
一番良いのは、タイムカードを写真撮影したりコピーしたりしておくことです。
会社の記録としてもはっきりと残るものですので、言い訳できない証拠となります。
しかし、中にはタイムカード制度を採用していないところもあります。
そのような場合は、毎日の出勤時刻と退勤時刻をメモにしておくことです。(写真の場合は時系列でわかるようにまとめておきましょう)
具体的にその日の残業内容はどのようなもので、他には誰が残っていたかなどを記録しておくと、客観的な事実として認めてもらえる確率が高くなりますよ。
残業代カットは労働法基準に違反するものですので、決して泣き寝入りすべき問題ではありません。
しっかりと働いた分は正当な報酬を受けるのが普通ですので、タダ残業をさせられた分を取り返す手立てを取るようにしましょう。
なんとなく、記録を取って後から訴えるなんてあざといと思ってしまいますが、そういう良心を利用する悪い会社も存在するのです。
実際、働いている時には会社と争うなんて無理だ!と思っていましたが、記録さえ取っていれば後はプロに相談すれば
しっかりとした、法律の元に処理してくれるそうです。
そのためにも、はっきりと分かる証拠を文書などで残しておくことが後々役に立ちます。
ブラック企業にいいように使われるのではなく、きちんとした対処を採ることがとても重要なのです。