会社に勤めて仕事をしていると、純粋な業務以外に時間を取られてしまうという事態が発生することもありますよね。その一つが社内研修です。安全や技術向上などを目的として独自の研修プログラムを持っている会社はたくさんあって、勤務とは別に研修を受ける必要があります。場合によってはこうした研修を受けないと特定の業務を行えないという仕組みになっていることもあり、実質的に強制参加となっているケースもあります。
こうした社内研修はあくまで業務の一環ですので、当然報酬が支払われるべきものです。勤務時間にこうした研修を行うのであれば、特に手当てが発生する理由はありませんが、終業後に社内研修を行うのであれば、残業と同じような形になります。また、研修の内容によっては時間が取られることになりますので、休日を丸一日使って研修をすることもあります。また、毎日の業務に支障がないようにと、早朝に特別の研修を実施するところもあります。こうしたケースでは、当然通常の業務以外の時間に、仕事に関する研修を行っているわけですから、その分のプラス報酬が発生します。
しかし、中にはこうした研修は仕事ではないからという理由を付けて手当を払いたがらないところもありますね。しかし、これは明らかに支払いの対象となる活動ですので、しっかりと支払いが必要だ、もし支払いがないのであれば研修には参加できない、ということを話すようにしましょう。もし、その点で譲らず支払いがなされない、しかも研修に出なければ何らかの業務をさせなかったり、何らかのデメリットが生じることになかったりするのであれば、明らかにブラック企業のやり方ですので注意が必要です。
休日や早朝などの勤務時間以外の時間は、会社が拘束することができない時間ですし、もし業務に必要なことのために拘束するのであれば、当然報酬を払う義務が会社側に発生することになります。もし、こうした申し出に応じないようであれば、他の面でも労務管理が適当になっている可能性が高いので注意した方が良いでしょう。残業手当が確実にカウントされているか、福利厚生が適用されるかなどのポイントをチェックして、労働者のことを考えた雇用をしているかどうかを考えましょう。もし、いろいろな面で会社の都合だけを考えたやり方をしているようであれば、転職を含めて今の職場環境を変えることを検討するようにしましょう。より良い雇用条件の会社と比較してみて、今の会社に留まることに何らかのメリットがあるかを真剣にチェックしてみましょう。