どこかの会社に勤めているのであれば、有給休暇がもらえるというのは、労働者の当然の権利です。しかし、ブラック企業と呼ばれるところの中には、有休をあたえないところもありますし、社内研修などのために無理やり有休を消化させることもあります。実際には業務の一環として研修を行っているのにも関わらず、仕事をしているわけではないからと、その日の分を有休という形にしてしまうのです。制度上有給はしっかりとありますし、その有休を消化しているように見えますが、実質的にはまったく有休を使っていませんので、やはり労働基準法に違反する違法行為となりますね。

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こうした有休に関する規定は正社員である正規雇用者だけでなく、パートタイムや派遣社員などの非正規雇用者にも適用されます。もちろん、労働時間や労働期間に関する規定がありますが、その条件を満たせばどんな人であっても有給休暇をもらうことができるのです。そのため、あなたはパートタイムだから有休はないという企業があるならば、それはやはり違法行為となりますのでブラック企業の可能性が出てきます。正しい知識を持って、働く者の正当な権利を行使できるようにしましょう。

もし、あまりにもおかしな事例が相次いでいたり、有休を使わせてくれない、そもそも有休制度がなかったりするのであれば、会社の労務を監督する部署である労働基準監督所に訴え出ることができますよ。仕事の環境作りに国を挙げて力を入れていますので、有休に関する訴えがあれば比較的早く対応をしてくれるケースが多くなっています。臆することなくこうした処置を取ることができるでしょう。会社に言ってもらちがあかないというのであれば、公的な機関に助けを求めて改善を図ってもらうのがベストです。

転職先を探す時には、有休に関する条件がどのようになっているかを事前に確認するといいですね。年間何日の有休がつくのかといったことに加えて、まとめて長期休暇を取ることができるのか、勤続年数に応じて日数が増えていくのか、実際の有休消化率はどのくらいかということです。有休に関する規定をしっかりと持っていて、実際に社員が有休をきちんと取っているところは、概して労務管理が適正に行われていますので安心して仕事に打ち込むことができます。ブラック企業を避けて充実した仕事生活を送るために考えるべきポイントの一つと言えるでしょう。募集情報を細かくチェックして優良企業を見分けることが大事になりますね。

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