優秀な社員は先を見ている
誰でも働きやすくて自分の能力をきちんと評価してくれる会社に勤めたいと思うものですが、運悪くブラック企業に入ってしまうこともあります。
しっかりとした職場環境が整っていないので仕事がしづらいですし、頑張って働いて実績を出したとしても正しく評価してもらえないこともしばしばです。
残業時間が非常に多くなっているにも関わらず、その分の手当てが出ることもありません。こうした企業に勤めている人たちの中には、非常に優秀な社員もいわゆる使えない社員も存在します。
しかし、優秀な社員ほど、すぐにブラックである兆候をつかんで辞めていってしまうのです。
日頃から判断する力があるかが重要
というのも、できる社員というのは、状況を観察する能力と判断する能力に優れているからです。早い段階でブラックであるという兆候をつかんで、自分がいる環境がおかしいぞということをすぐに察知できます。
そして、次にどのような決断を下すべきかをすぐにすることができて、的確な行動を取れるように考えます。そのため、だらだらとそのような会社に残らないという選択をすることができるのです。
また、優秀な人材であればほかの会社も欲しがるものですので、比較的簡単に転職先を見つけて上手に会社を移っていくことができるというのも大きな特徴でしょう。
他力に頼る人ほど判断が遅い
一方で、ダメな社員は冷静に状況の分析と判断ができなくなってしまいますので、自分の置かれているひどい状況が当たり前だと思うようになってしまい、まともな会社との比較をしなくなってしまいます。
そして、自分の能力や実績を自分でも評価できなくなり自尊心を失っていってしまうのです。そうすると、ブラックな会社で働き続けるようになってしまって、そこから抜け出せなくなります。
もしかすると、高いスキルを持っているかもしれないのに、どんな企業に勤めているか、どうしたら自分の能力をしっかりと発揮できるかという判断ができないがために、苦しい思いをし続けることになってしまうのですね。
もちろん、ブラック企業はその会社自体が法令に違反するようなひどい環境を作り出しているので、その会社の罪は重いですが、そこで働く社員も、おかしな会社だということに気づいたらすぐに正しい判断力を働かせて転職するなどの必要な措置を取ることが重要です。
ぐずぐずしていると、精神的にも体力的にもかなりのダメージを受けることになりますので、すばやく判断してすぐに行動することが失敗しないために必要なことだと言えるでしょう。