会社から評価される社員になるためには、会社がどのように社員を評価しているかの基準を知る必要があります。
いろいろな要素がありますが、単に仕事を上手にこなせる人になるだけではなく、仕事を教えることができる人になるというポイントを意識するようにしましょう。
こうした働き方は、会社からの評価だけでなく、自分自身が持つ満足感を上げることにもなりますよ。
いわゆるスタープレイヤーと呼ばれる、仕事ができて業績を伸ばせる人は確かに会社に利益を生み出せる重要な存在です。
個人成績に陶酔してるタイプは出世できない
しかし、いつまでも自分の能力に頼って自分ですべての仕事を行っていこうという態度を持っている人は、チームプレーをすることができず、自分のペースでしか仕事ができません。また、部署の中で一人だけが高い成績を出しているとしても、部署全体で見ると成績が振るわないというのでは意味がありません。
他の部署にはスタープレイヤーとして高い成績を出せる個人がいないとしても、チーム全体としてはしっかりと実績を残しているのであれば、会社としてもその部署の方を評価することになりますよね。
また、どの社員も勤続年数を重ねていくうちに部下を持つようになります。
自分ができなくても教えるプロになればいいのです。
自分がいくら営業成績を上げることができたとしても、部下を教えることができず、一人が浮いてしまっているようでは組織としてはうまくいきませんね。そのため、会社から評価される人は、自分のスキルや経験を後進に巧みに伝える能力を持った名コーチということになります。
自分自身もしっかりとした成績を残し、その上で周りの同僚や部下にも上手に教えてあげられる人となることで、会社という組織に貢献できるのです。
極端な話、自分自身は仕事苦手でも人に教えるのは上手って人もいるのです。人間向き不向きがありますから、実作業はどうもうまくいかないけど、人に足りない部分や助言が的確で他を伸ばすことに長けている人もいます。そういう才能に気づけたら人に教えるプロを目指しましょう。きっとスタープレイヤーよりも早く出世することができますよ。
ノウハウを伝えられる人は偉大です。
このように、会社にとって有用な人材となるためにも、自分のスキルを向上させるための努力を払うときには、単に自分自身がうまくやれるようになるだけでなく、そのノウハウを他の人にも伝えられるような能力を身に着けることを意識しましょう。
こうした能力を意識することで、コミュニケーション能力も身に着いていき、周りの人との人間関係も向上していくことになります。組織の中で大勢の人とうまくやっていけるようになると、より信頼度が増して任される仕事のレベルが上がっていきます。
さらに、こうした働き方をしていると、仕事からより強いやりがいを得られるというのも大きなメリットと言えるでしょう。
自分が培ったスキルを後進に伝えて、それを基に若い人が育っていくのを見られるのは、大きな満足感を与えるものだからです。
意外な落とし穴!注意も必要
これは、私自身が体験したことですが私自身も自分でやるより人に教えることが得意なタイプでマニュアルを作り、作業のコツを教えていくのですが、ある程度組織が順調に回り始めるかなり楽なポジションにつけるようになりました。
しかし、ふと組織が崩れ始めたら私の場合は、私が使いやすいように手取り足取り教えてきた部下全員がリストラでいなくなりました。まさに首から下を全て失いました。
みんなうまく分散していた作業が一挙に自分に返ってきたので本当に苦労しました。
もともと実作業なんてほとんどやっておらず頭で考えたことを指示していただけだったのでパニックでした。そういう極端な話もないとは言い切れないので日頃からバランス良く自分のスキル磨きもしておいたほう良いですね。