会社を辞める際にはいろいろとやっておきたい準備があります。在職中に転職活動を行っておくことが大事とよく言われますが、そればかり考えてほかの大事なことを疎かにしていると無職になった後にいろいろと困ってしまうこともあるのです。退職後にすぐに次の仕事に移れるなら問題ありませんが、ある程度の無職の期間を覚悟するなら、退職前にそのための備えを行っておきましょう。
あくまでも、無職期間をエンジョイする為の準備
個人的な話しながら、わたしは在職中に転職活動よりもむしろこちらの方を重視しました。転職活動は辞めてからじっくり腰を据えて取り組むことができますが、中には退職前に行っておかないと手遅れになってしまうものもあるのです。とくに大きいのが社会的信用を失うことです。おそらく正社員として働いている方にはなかなか自覚するのは難しいと思いますが、いざ職を失ってみるといかに正社員の肩書きが社会から信用されるうえで大きな役割を担っていたたが窺えます。
無いよりはマシ、もしもの時の保険程度に考える
真っ先にお勧めするのがクレジットカードを作ることです。日常生活の中でもっとも社会的信用を意識する機会が多いものですが、実際正社員を辞めてから作ろうとすると大きなハードルに直面することになります。フリーランスの人はどんなに高収入でも審査に落ちてしまうことがあるといわれますが、それが無職ともなるとほぼ無理といってもよいでしょう。
クレジットカードは失業中にいろいろと役立ってくれます。収入が断たれて経済的な不安が大きくなりますから、現金を調達できないときにカードで支払いをしたり、キャッシング枠を利用してお金を確保するなどさまざまな場面で重宝するのです。しかし無色になってからでは作ることができないため、会社を辞める前に必ず作っておくことが前提なのです。正社員の肩書きさえあればよほど審査が厳しいか、ブラックな経歴がない限りは作ることができるでしょう。
節約生活には必須になることも!
ポイントなのは、カードは一度作ってしまえば失業中でも収入がなくても使い続けられることです。カードには有効期限があり、続けて使用するためには更新審査をクリアする必要がありますが、カード会社がひとりひとりの職業をチェックすることはなく、本人が職を変えた、職を失ったと申告しない限りはほぼ問題なく使用し続けることができるのです。もちろん、だからといって収入がないのに安易に利用するのはご法度ですよ。なお、職を失ったことを申告してもこれまでの利用履歴で問題がなければ更新できるカードもたくさんあります。
このように、仕事を辞める前にカードを作っておけばその後いろいろと役立ちます。退職前の準備として忘れないよう頭に入れておきましょう。