こんな会社やめたい、そう思うことは少なくないのかもしれません。
ですが、実際に辞めるという意思を固めるまでには、実際にはものすごく時間がかかっているのではないでしょうか?
私も、辞めようかなと思ってから1年、辞めると決めてから3ヶ月で退職しました。
時間を無駄にしないためにもしっかりと計画を立てて退職プロセスを進行しましょう。
なぜ、こんな当たり前のことを書くのかというと、私の以前の職場では、突然いなくなる社員がとても多かったのです。
全てを放棄して逃げ出したくなるくらい悪い環境であったのも事実ですが、一人の無責任な行動から、徐々に崩れていったのもまた事実です。
「自分がいなくなってもすぐに別の社員がやってくる」そんなに単純ではありません。あなたの仕事は、あなたの周りの人たちが背をう事になるのです。
最低限、やるべきことをやってから辞めることは必要だと思います。
会社を辞める為にやるべきこと
仕事を辞める際には退職願を出したうえでやるべきことをやったうえで会社を去るのが大原則です。口頭で「辞めます」といって済ませたり、退職願をたたきつけて翌日からもう出社しないといった行為は社会人として相応しくありません。
いくらブラック企業で不満たらたらで辞める場合でも、社会人としてのマナーを踏まえて飛ぶ鳥あとを濁さずの形で辞めていかなければなりません。
わたしも長時間勤務とサービス残業が常態化したブラック企業で勤務していたので、辞めると決心したときには衝動的に振舞いたくなる誘惑に駆られました。
あの時上司に罵声を浴びせていればどれだけ気分がよかったことか!でもぐっとこらえました。大人だから、社会人だから、というのもありましたが、そうした非常識な振る舞いをすれば結局自分に損になると思ったからです。
非常識には、非常識で返すという考え方
もう明日から行かない!という感じで消える社員がたくさんいました。
おそらく本人の中では、会社が非常識なのであって自分は間違っていないという考えがあるのでしょうが、一緒に働く仲間からしてみれば、いきなり当日の仕事を放棄していなくなったメンバーのフォローが突如始まるわけですから、それはもうあなたに対しての怒りや失望は大きなものになるでしょう。
非常識なブラック企業にこちらも非常識な行為で返してしまうと、自分が同じレベルになってしまったような気分になって気分も悪いですしね。
ただ、私はこの板挟みに合い苦しみました。辞めたいけど辞めると迷惑がかかる人がたくさんいる。こう言った人間関係だけに縛られ続ける仕事ほど無意味なものもないのかもしれません。結局あっさりと先に止められもっと苦しむことになったのも事実ですから・・・
退職願の出し方では最低限のプロセスが大事
届け出て(叩きつけて?)すぐに辞めるというわけにはもちろんいかず、やめる意思を明らかにした後引き継ぎなど必要なことをしっかり済ませていくことになります。
民法では辞める届けを出してから2週間後には辞めることができるとなっています。
ただ実際には会社の就業規則に書かれている期限を守った形で提出するのが原則です。
多くの企業は辞める1ヶ月前に設定していますが、自分の会社がどうなのかしっかりと確認しておきましょう。
担当している業務の内容にもよりますが、引き継ぎや挨拶まわりをしっかり済ませる場合には1ヵ月ではちょっと短く、2ヶ月くらいは必要でしょう。
毅然とした態度で、意思を明確に伝える
出し方では封筒に入れてきちんと体裁を整えるのが大前提、そして上司に直接手渡ししましょう。上司がどうしても受け取ってくれない、辞めさせてくれない場合には郵送で届ける方法もありますが、あくまで最後の手段です。
よく見かけるのが、すごく下手に出てできればやめさせてほしいみたいな言い方をする人、「意味がわかりません」申し訳ないと思っているのはわかるのだけど、続ける意思がないことくらいはっきりとしてから提出してほしいと思います。
「辞めると言ったり」「やっぱり続ける」と言ったり繰り返したあげく辞めるかもしれないからと言い新しい仕事を覚えようとせず、責任の少ない仕事ばかりを長々とやり続け、結局辞めていくような社員もいましたから、私は正直一緒に働いていて皆の士気を下げるだけで、迷惑でしたね。
それから、書き方、文章はある程度決まったフォーマットがあるのでネット上で雛形をチェックするなどして相応しい体裁を整えましょう。
これに関しては、個人的な内容は求められず、決まりきった内容の一般的な記入例をそのまま参考にしても何の問題もありません。
注意したいのは日付です。提出する日と、辞める日の両方を記載することになるので日付を間違えないようにしましょう。
辞めさせてくれない場合を除けば辞める日は自分の都合ではなく、上司とよく話し合ってお互いにとって都合のいい日に設定することになります。
こうしたポイントさえ踏まえておけば社会人らしい、マナーを踏まえた形で気持ちよく仕事を辞めることができるはずです。