仕事をやめると収入が断たれます。当たり前のことですが、それが転職活動の大きな不安材料になります。「そんなことはわかっているよ」と言いたくなる人がほとんどだと思いますが、これは実際に経験しないとどれだけ不安を感じるかわからない部分もあります。退職する段階でもう次の仕事先が決まっていたり、ある程度目安が立っている場合ならともかく、辞めた後に本格的に職探しを行う場合には次の仕事を見つけられるまでどれだけの期間がかかるのか、それまで生計を維持できるのかどうか、といった不安がのしかかってきます。収入がない以上貯金がどんどん減っていくわけですし、税金や年金を自分で支払うことになるので働いていたときよりも出費が増えます。この点を頭に入れずに勢いだけで仕事をやめてしまうと後で後悔することにもなりかねません。

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そんな時にお勧めなのが実家への引っ越しです。つまり生活費をできるだけ切り詰める生活にするわけです。実家に住めば生活費の負担が大幅に減ります。もちろん、一円も払わずに居座るのはちょっと抵抗がありますから、両親にお金を渡す必要があるにしてもマンションやアパートを借りるよりは安く済むでしょう。

もっと踏み込んでみれば退職前から実家に引っ越すという選択肢もあります。つまり収入を得ている間に月々の出費を抑えた環境で貯金をしておくわけです。退職時には最低でも生活費3か月分のたくわえが必要といわれているだけに、この方法は早く貯めてやめたい職場から開放されるうえでの非常に大きな武器になります。

ただ引っ越し費用がかりますし、そもそも引っ越す準備に手間がかかります。忙しい仕事に追われている環境でなかなか進められないこともあるだけに、事前に計画を立てておくことが大事です。何しろ実家ですから、まとめて荷物を送る必要はありません。少しずつ運んで減らした上で引っ越す、という方法もできるわけです。もちろん、これは実家にどれだけ荷物を置くスペースがあるかによっても異なりますが、2~3ヶ月、仕事が忙しい場合には4ヶ月くらい前から計画的にはじめていけば大丈夫でしょう。

ポイントは必要なものを最後の最後まで残すこと、そして大きな家具など宅急便で送るのが難しいものを引越し業者に頼むことです。本やCD、衣服などかさばる一方で宅急便で送りやすいものからはじめましょう。

いろいろな意味で身軽になった上で引っ越し、最低限の荷物だけを荷解きして実家で暮らしながら職探しをする。そして無事決まった場合には改めて新居を探してまた引っ越す。お金も手間も省けるいいやり方だと思うのですがいかがでしょうか。

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