せどりとは簡単に言えば「安く購入して高くうる」ことです。転売によって利益を得る方法ですね。世の中で商売を行っている人やお店は必ずしも完璧な「鑑定眼」を持っているわけではありません。骨董品でも専門家がとんでもないミスをして何の価値もないニセモノをホンモノと鑑定して高い金額で買ってしまう、なんてことがありますよね。それとは逆のパターンで、価値があるものを安く売っている店で購入して、価値がわかるお店に売ることで差額を利益にすることができるわけです。
ですから始め方は初心者でも非常に簡単で、いろいろとお店をまわって本来の価値よりも低い価格がついているものを購入して売るだけ。方法としてはまずネットで探すか、実店舗で探すか。理想としては実店舗がいいですね。とくに本やCD、DVD、ゲームなどは場末の古本屋、ゲームショップなどでいい製品を見つけやすいです。これらのジャンルには絶版と廃盤といった現在では新品で入手できないものがありますから、安く買ったものが思わぬ高値がつくこともあります。こうしたプレミア価値についてお店の人がすべて知っているわけではありませんから、昔の作品などはもう買い手もないだろうと判断して捨て値で売ってしまうこともあります。
この実店舗での購入では新古書店をはじめとした大規模な店舗を狙うのがコツです。なにしろ規模が大きければ幅広いジャンルで多くの製品を扱っていますからチャンスが増えます。しかもこうした店舗では買取業務をアルバイトに任せているケースがほとんどです。そのため「買取価格は定価の10パーセント」「10年以上前の作品は価値が低いから安く買い取る」といったマニュアル通りに査定が行われています。ですから20年前に出て現在では廃盤・絶版で手に入らない貴重な作品が、108円などの捨て値で出回っていることも多いのです。
ただこうした規模の大きな新古書店は同じことを考えている人が増えており、ライバルが多いので要注意です。ちょっと有名な作家、作品はすぐにほかの人に買われてしまいますから、こまめに通うか、競争率が低いちょっとマニアックなジャンルを狙うといった対策をしましょう。ただマニアックになればなるほど価値のあるものを見つけるチャンスが少なくなります。
そして、毎日のように実店舗を回るというのはなかなか難しいものですね。となるとネットで情報を集めるのも重要です。実店舗に比べるとチャンスは少なくなりますが、何しろ膨大な情報をチェックできるので見逃せません。わたしもよいときには月に万単位の利益が出たりしますから、ネットオークションなども活用しながらやってみましょう。